ワークショップ

ワークショップの技法のひとつに、ロールプレイ
というのがあります
ある役割を、演じてみて、その立場の人の気持ちに気づく
ということですね
尊敬する、河合隼雄先生の著作から、例を拾ってみると
寝坊する人と、それを起こす母親といったことで
でてきます


実際寝坊する(よく寝坊してしまう)人がいて
そのまま、寝坊する役をやって、いっしょにいる友人に
起こす母親の役をやったり・・・
それを入れ替えて、今度は寝坊する人が起こす役を
やったり、とやってみます


面白くなるときは、寝坊してる人が起こす人の気持ちになる
というか、自分の言葉で、起きなきゃダメといったことを
言うことになる。ふりにしてもそういうことで
起こすほうの気持ちがわかったりする


ある課題だったり、どうするかというなにか意見が割れるような
ことがあったとして、それぞれ、主張をしてみて
そして、ときに入れ替えて、相手の主張を自分の言葉で
言ってみる。これがロールプレイのいいところというか
めざすところ、とも言えます


ロールプレイというと、店員と客というのもありますね
自分が店員だったとして、ときに客の役で、その自分の
店で買い物をする、役割をやってみる


こういうふうに、くるりと役割を変えてみる
そういうことから、自分のことが、客観視できるように
なってくる


自分がある仕事に没頭していたりすると、そのことが
他人にどう映っているかというのは、結構見えないといって
いいかもしれません。またこうも言えます。自分のスタイル
自分の仕事のやりかたというこを、みつけるというのは
客観的にどうだということの、世界から自分の世界に入り込む
ということだとも、言えるかもしれません


学び直し、といった言葉が、このところ、自分が気になる
ところです。ある一定の仕事するために、自分の世界といった
ことを、作り上げる。まずここができないと、はじまりません
そうなんだけど、あるタイミングで、それをこわす、学び直す
って、すごく大事だとも言えそうです


自分の一度作った世界をこわしてみて、さらに深めていく
さらに、確固たる自分を作り上げていく


仮に、この学び直しといったことが、できる、やるように
なったとして、そのときに「自分だけ」というのは、しんどい
のかもしれません。まさにコーチ役として、あるべき姿をいっしょに
さがしていく人というのがいて、うまく学び直しができるとも
言えそうな、そんなふうにも、思います


さらにいえば、そのコーチ役ができる人と、相互にお互い学び直しを
するときに、相手にとっても自分がコーチできる、そんなふうになれたら
本当に素敵だなと、想像します