「木」が持つ良さ

数日前、テレビで山形県最上川の近くに
トトロの木と呼ばれる、大杉があるのを見ました


トトロと呼ばれるのは、ちょうど、木のてっぺんがふたつ
あって、シルエットはトトロにみえる。そうトトロは
映画の設定でも、森、自然の神みたいな存在とも
いえますね


日本人が、「木」であり、岩、山、海といった対象を
神としてあがめてきたということ。これはほんとに
いいこと、すごいことともいえると、感じます
自然に神を感じる感性というのを、磨きたいと思います


好きな作家、夏川草介には、2020年秋の新刊に
「はじまりの木」というのがあって、タイトルになってる
ストーリィが、伊那谷の大柊とあって、みたくなって
でかけました
そうしたら、木の勢いがなくなっているのか、それとも
もともと、そんなに大きな木ではなかったものを
夏川が、書くときに、想像力でそうしたのか?
両方かもしれないですが、古い木ではありますが
大きな木ともいえず、実際の風景はちょっとがっかりし
また、これが夏川の想像力だとしたら、いいなとも思ったのです


ちょっとだけ、この夏川のことから、神なる木、について
見たいという気持ちが、あります


自分の今までみた、木でいいなというのは
奈良、室生寺の杉林ですね
資料をみたわけではないです。ですが、500年はゆうに超えようという
その杉の、オーラを感じたのを覚えています


木には、なにかを感じます
一番、自宅の近く、大本山総持寺の木々。そばにいくと
それは、気持ちのいいものです。大きな木は主には
クスノキイチョウと思います
歩いてるだけで、気持ちがすっきりします


木が、いいものをだしてる、それをフィトンチッドという
ふうに、解説を読んだことがあります
そのあたりから「森林浴」といった言い方ができたという
ように、解釈しています
おそらく数百年といった、樹齢のある木だったら、普通に
フィトンチッドなるものをだしてると、想像します
いいえ、樹齢に関わらずだしてるともいえそうですが
まだ、「鈍感」な自分には、わからないとも、いえるかも
しれません


人が森林浴なりをして、いいものをもらえる
そのいいものは、どうも人がいっぱいいるところにいると
出ていってしまうのかな?という感じがします
ときには、人が少ないところで、ずっといいものをもらい続ける
時間があっていいなとも思います


木であり、海、山など自然に神を感じるということ
おそらく、自然が好きな海外からの人が、日本を好きになる
理由、特に移住したいと思うまで好きになる理由は
ここにあるといっていいのではないでしょうか?


ときどき、テレビでみかける、カールベンクスさんという
ドイツ人建築家で、古民家で有名になった方がいますね
このかたの、語る、日本のよさみたいなものは、まさに
木であり、古民家はおそらくは木を活かした、作り方だと
思うのですが、その木のよさをしり、日本の自然を好きになったから
できる仕事なんだろうと想像します


木に、神を感じる感性
ここでいうところの、西洋の神とはちがう、定義になるかも
しれないですが、神なるものを感じる感性
持っていたいと思います