昭和の横浜

まだ、小学生のころ
自分の世界は、自転車で動ける範囲といったころ
住んでいた、横浜上大岡近郊の姿は、住宅街がこれから
ひろがっていく、まだ雑木林であり、田んぼ、畑が
ある、のどかさがありました


夏休みには、雑木林に、カブトムシをとりにいきました
虫は、朝だよということで、ラジオ体操がおわると
自転車で近くの雑木林まで、行くのですね
でも、たいていは、そんなにとれるものではないんです
というか、本当の森であれば、虫はそうとういるでしょうけど
まわりが、どんどん浸食された、雑木林くらいだと
セミはまだ、いるにしても、そんなに虫の種類がいないのですね


でも、いるかもしれないと思って、上級生のあとに
くっついて、どこかにいくのは、楽しいことでした


なにか、非日常がほしいということがあるんだろうと思います


自転車といえば、鎌倉の道は、自転車で覚えたということもあります
ご存じのように、鎌倉には、大きい寺、小さい寺、相当な数が
ありますね
たとえ、小さい寺でも、小さいなりに、いい場所だったりします
鎌倉、街としては、大きさがしれていますから、自転車で
どこかにどんどん、はいりこんでいっても、だいたいだいじょうぶ
ほとんど知り尽くしてるに、近いので、どんどん行って
ああ、ここにでるのかなんてことが、ほとんどです


鎌倉で、寺に行くというのも、非日常を味わいたいということに
他ならないと思います
小さい寺のいいところ、これは小学生というより、最近みつけたのですが
たとえば、海蔵寺の、本堂の奥にある、茶室。これをながめる
本堂右の奥からのながめ。あれ、こんなきれいな、明るい
場所があるんだと、ほっとします


さいころ、自転車を覚えたころの非日常ということ
海をみるということ
横浜は、海が近いはずなのですが、海岸は、港の施設だったり、工場が
ならんでいて、なかなか近づくことはできないんですね
そんななかで、海をながめられるのは、磯子の丘のうえでした
あるとき、磯子、汐見台の電柱のある、場所から海が
よくみえるということに、気が付いて、なんども行きました


海をながめると、いいことがあるのか
ほんとの、ほんとはよくわからないです
でも、非日常、いつもなら、見えないことがみえる
そんなことから、なんか、気分がかわるということを
求めていたのでしょうね


あれから、ずいぶん、時間はたって・・・
でも「気分をかえたい」というときは、だれにでもあるのでは
ないでしょうか


気分がかわること
最近だとなんでしょう


手紙をかくこと
料理をすること


でも一番は、やっぱり、人と会うこと
できれば、人と会って、プラスのなにか、話題で盛り上がること
これにつきるかな