山をみつめる

12年前に、黒部アルペンルートに行きました
そのときの、雄山をみつめた、そのときの気持ちが
忘れられません


天気がよくないときが続きました。4泊くらい
雄山が見える、室堂近辺に居ましたが
雨模様で、山がみえないときが多かったのです
3日目の朝でした。今日も山はみれないなと
思いながら、室堂の雄山が見えるポイントを朝あるいてると
ふわーっと、霧が晴れて、山が現れたのです


まるで、「俺はここにいるぞ」と声をかけられたような
といったらいいか、山の美しさ、存在の大きさに、気持ちが
わくわくしたのを、思い出します


天気の悪い中、雄山に上った二日目は、はじめて上る山だし
それなりに、楽しいのですが、やっぱり雨にぬれて、疲れがあって
ちょっと大変でした。
3日目の朝に、雄山がみえたときは、うれしくて、うれしくて
もう一度、別の角度からも雄山がみたくて、別のピークに
わざわざ、登りました


今日、浅間山をながめています
やはり、山の存在感をとっても、感じます
ななめに、切り取られたような、頂上付近
みていると、自然が作り出す、エネルギー
造形の不思議さに、気持ちが動きます


自然に近づいてる、そういう意識が、拝みたくなるような
ちょっと、崇高な気持ちに、させてくれます


そんな気持ちがわいてくると
日々の、たとえば、近しい誰かと、人間関係がうまくいかない
などと、嘆いている自分が、なんて小さい、なんて、面白みのない
人間なんだって、気持ちが大きくなってるのを感じます


山、こんなにも、大きくて、人間は小さいぞと思わせてくれる
そういう存在が、この世にはあるんだぞ、忘れるなと、声を
かけられたような、そんな気持ちになります


山をみてる、自分が、うれしくなります
自然と、ふれあってるという感覚が、自分のなかで
いくつかの感情と、つながっていくのを、感じます


自分は生きてる。生きてるから、こうした、素晴らしい景色を
観ることも、そして、景色をみて、自分の気持ちを高める
そういうことができるんだ。生きてるって、素晴らしいことだと


未来も思います
未来、生き続けていけば、いままで感じたことの
ないような、素晴らしい、事実に出会えるそういうことが
起こる、期待を持って生きていけば、生きててよかったと
また思えることに、必ず、出会う。


山がいいです
山をみて、前向きになれる、そういう自分で
ずっといたいです