伊藤玄二郎

確か22,3年まえ、車のなかで本の朗読がラジオから聴こえた
永井路子の作品の特徴をいっていた
そのころから、永井路子は好きだったので
印象に残って、その朗読された本を手に入れた


伊藤玄二郎 「風のかたみ」


ずっとそれいらい、何度となく読み返し
手元においてある
その伊藤先生に、先週末にあうことができた
ずっと、読んできた本の著者に会うのは
はじめてだった


伊藤先生と、その勤務されてる関東学院大学のゼミの学生さんが
毎週土曜日、鎌倉、建長寺にて「朗読会」を開いている
なんともう250回を数えたという
建長寺で、読経と座禅をして
朗読を聞く
とてもシンプルな会だ


「朗読」ということ、これだけ「映像」があふれている世の中で
手作りでお互いがイマジネーションを生かし
ひとつの空間をかもし出す
とても新鮮だった


この日の伊藤先生の解説は
お話の「千一夜物語」になぞり運営している学生が
一年で成長したことに目を細めながら
この朗読会は、いわば、学生の千一夜物語なんですと
紹介している
意識をもって、続けることの大切さを語っておられた


ほとんど、相対しては話ができなかったけれど
ナマで、リアルに伊藤先生の人となりにふれたのは
うれしかった


ちょっとこちらがうれしさに感動して
先生は面食らったかもしれない


またお会いできるとうれしい