若さという不安

思い出してみると、若いときってとても、不安を
かかえていたと思う
仕事ができるようになるのか?
はたして、自分には結婚相手なんてみつかるのか
まわりの人たちは、なんか楽しそうにしていて、自分だけもりあがれない


このブログに、若いときに、自分をはだかでぶつけることが
できた人に何人かあって、いっぱいしゃべって
いっぱい、共通体験をもてたということは、このうえない
自分の宝物だと書いた


たとえば、リンドバーグ夫人の「海からの贈り物」に
でてくるように、人間って、実際に孤独だと感じる
その孤独ということを認めたくない、気持ちが若いときに
あって、不安につながっていた。ところが現実は、孤独なのだ
だから、孤独であること、ひとりであることから、はじめた
ほうが楽だということに、あるとき気が付くのだが
まあ、夢見ているころは、気づかないほうが楽かもしれない


共通体験と書いた。うまくもりあがれたイベントがあった
たとえば、大学時代のドラマ公演だとか、高校時代の
フォークコンサートなど。もりあがって、仲間との時間が
いとおしくて、まさに孤独なことを忘れて、日常に
容易にもどれなかった。その興奮はいまも少しだけ
身体のすみのほうに残っていて、ときどき、じんわり
思い出す


共通体験をもてるってことは、それだけで、すばらしい
そして、共通体験をもった人と、そのことをもとに
長く続く、旅の同行者になることが大事だ
人生という長い旅。仕事をやっていくという長い旅
友としてつきあう、長い旅。


若いときの不安ということは
自分の可能性について、期待することからくる不安という
こともあるだろう。10代のころなんていうのは
まさに可能性はたくさんあって、そこで、自分で自分の進路を
決めていかなくてはならない
結構たいへんなことだと思う
そういうなかで、不安があり、まだまだ人間関係の構築だって
不慣れななかで、情報をとり、判断をしなくてはならない
だから、不安だろう
でもそうした、いい意味での緊張感がある、不安はぜひ経験する
べきだ。ずっと長い人生においての、とっても大事な栄養素と
なるだろう


いつも十分とはいえない、準備の具合、そして情報量のなかで
判断していくということが、求められる。だから
実際はほんとうに準備を怠らず、少しずつでもどんどん考えて
きたるべき、大事なタイミングを迎えたい


もちろん、人間の体力も時間も有限だから、スーパーマン
ようにはなれない。だからこそ、自分のなかで取捨選択できる
状態を保ち、自分にとって必要なことはなんなのか、判断力を
もちたい


人生は、たのしい、素晴らしい時間がある
そう思えるから、そんなたいへんな準備や、自己鍛錬を続けて
いけると思う。
素晴らしい瞬間を自ら、作り出そう