つくつくほーし

鎌倉の寺を歩くのが好きです
一番好きな、寺は、瑞泉寺といいます
鎌倉駅から行くのなら、バスが途中まであります
鎌倉宮という、大きな神社のあるところまで
バスでいけます。そこからなら、10分くらいでしょうか
でも、元気で天気がよいなら、全行程、30分ほどですから
歩いたらいいと思います


庭園が、心を休めてくれると、感じます
夢想国司、の作庭と聞きます
天龍寺や、苔寺も手掛けた、夢想国司さん
素晴らしいです。日本の庭園のひとつの理想、大胆にして繊細
この言葉は、こういうことを言うのか?と感じるのです


てのひらにとうぶをのせて、いそいそと、いつもの角をまがってかえる

山崎方代


こうした、句だったり、その著作の一節が、境内に碑として
たちます。そのことも、なにか、大事なことを忘れていて
ふっと思い出させてくれるような、思いがします


去年の暑い日、瑞泉寺で、しばし深呼吸していたことを
思い出します。8月も半ばをすぎたころでした
境内には、つくつくほうしが、たくさん、鳴いています
つくつくほうし・・・つくつくほうし


ふと気が付くと
ほーしつくつく ほーしつくつく・・・・


そしてその声は、暑さで少しうとうとしてきた自分の意識の
なかで、「生きよ、強く強く・・・」と聞こえてきたのです


生きることは、苦楽しい、(くるたのしい)と、河合隼雄先生は
その著書で書いています
家族といるというのは、苦しいことも楽しいこともある
生きることもそうなのだと。


生きるということの、大原則に生きてるから、その生きてることを
より充実させようという、ことがあると思っています


充実、つまりは力強く生きること


人間は孤独なものです
孤独ということを、忘れていたいのが人間ですが、実際孤独です
そうしたときに、やっぱりときどき、話して、お互いの一部でも
いい、わかりあえると思える、仲間がほしい。
そうしたことも、生きていればこそ、できることだと思います


よりよく生きる。
だったらい、仲間、もしくは仲間になれるかもと、思う人と
話し合い、やりとりしながら、試行錯誤してみる
それが、生きるということじゃないか?


先日の学生さんとの、ミニイベントにて、ロダンって芸術ですか?
っていうことを、つぶやいた人がいて、そうした感性がいいと
感じたことをそのまま、言える、そうしたことから、いいやりとりに
なると、言えるのではないでしょうかね


生きよ、強く
生きよ、強く強く強く
ほーし、つくつく
ほーし、つくつくつく・・・