伝えていく、大事なこと

当社の新入社員研修で、生き方、その姿勢を考える
という時間があります


そもそも、社会人経験、だったり、自分が責任者として
なにかした、経験、そういうことを、やった人と
いままで学生で、もっぱら、授業を受けたりして
つまり、他人が、リードすることのみの世界にいた人
(ちょっと乱暴ですね、主体的な活動も一部はされてるかも
しれませんが)そういう人が、生きる姿勢について
語ったり、なにか、気づいてほしいと思って、活動する
とき、必ず、ギャップを感じるものです


新入社員研修って、こうしたギャップに気づいて、
それをうめるにはどうするのか、と、考える場といっても
いいかもしれません


20代って、とても大事な時間です
いま、思い出しても、はじめてやる、仕事のあの、緊張感
失敗して、まわりが支えてくれた、そのときのうれしさ
そして、やっぱり人間、ひとりで生きていくって、難しいと
そういうふうに、感じさせてくれた、先輩、仲間、など
素晴らしいなという、時間を自分はもてました


まず、自分が元気で食いつくこと
そして、なぜ、自分の考えるのは足らないか、気づくこと
こういうことの繰り返しでした


思い出すと、会議、嫌いでした
偉い人が、こういうやり方でやれと、押し付けてくるその
プレッシャーがいやだったといっていいでしょう
ですが、何十年、100年と歴史を刻んできた、会社があって
その会社のノウハウというのが、つまっていてそれを
若い自分は吸収しなければ、仕事にならない。そういう
学ぶ場だったのだと、思えば、逆というか、大事な
場でした


そんな反省から、当社では会議を、なるだけ若い人が
発言し、気づくという場にしようという気持ちがあります


言うは易し、なのですね
歴然と、たとえば、私とか、部長、課長と、若い人の
間には、ギャップがあるようです


まずは、よく話してみよう
なのですが、どうも、ぼくらが期待するような会話になかなか
ならない。仕事していて、気づくべきことに気づいていない
などなど。


河合隼雄先生は、人間を育てるということは、植物を
育てるという気持ちがないと、だめですと、書かれています


水と、太陽と、土、これが適度に与えられれば、育つのです
といいます
では、水と太陽と、土、だしてみましょうと思います


ついつい、若い人に、もっと育ってほしいとあせる、自分たち
河合隼雄先生の言い方を借りれば、植物を育てるときに
早く、もっとと、その芽だったり葉っぱをひっぱったりしますか?
しないですよ、と、たしなめます


ただ、少なくとも私はあなたの成長を望んでいます
食いついてくれれば、後押しをどんどんします
そういう態度は伝えていきたい


また、新入社員研修を準備していく、時期がきました
なかなか、ギャップをどううめるんだろう、と、すぐ効く薬は
みつからないかもしれない。だけど、ぜひやってほしいですね