原点

当社の原点、それは、増地徳則氏と、長澤が、人を育てる
ということで、気持ちが一致し、人を育てる場がある会社
として、位置付けたことにある、と、今、思います


私立高校の教師をしていたこともある、増地氏は人を育てる
人のいいところを、引き出すということに、心を傾けて時間を
使っていたと思います


そんなことから、増地氏が種をまき、長澤が水をやってる絵を
今度、50周年を迎えるときの、イメージのなかに、のせて
webサイトで公開しようと思っています


種が、水と、太陽と土があって、育つ。このこと、長澤は
河合隼雄先生の著作から、学びました。河合隼雄先生の著作には
人間に、育ちそこなったところがある、という考えをもつ
というのですね。なにか、生きていて、生きにくい人、それは
育ちそこなったところがある、として、そのことを、植物の
種に例えて、しまわれていた、種も、水と太陽と土があれば
育つように、人と人がいろいろすることを、なにかもらって
育つということができるのだと、続きます


今年の春。大学のときにいっしょに時間を過ごして、30年以上
教育に携わってきた、親しい人が、います。その人は大学で
教えています。春の卒業のとき、卒業生に、種から芽をだし
花を咲かせてくれるのを、見たいといった、はなむけの言葉を
言ってることを、FBでみて、河合隼雄先生の文章と重ねて
いました


人を育てるということは、植物を育てることに似てる、と思います
その点で、先に書いた、大学で教えてるYさんと私の考えは、重なる
点を見たのですね


人を育てるということ。あせりは禁物です。ですが、自分を含め
いかに、早く育てようとして、なにかしてしまっているか?
まさに植物に早く育てと言って、葉っぱをひっぱったりしてる
そんな理不尽かつ無意味なことを、してるってこと、実はあるんでは
ないでしょうか?


会社で仕事してもらう。こうした、知的かつ学びを伴わないと
なんともならない、そういうことをしてもらうのですから、育つ
ということは、自分自身の問題がとても、大きいのだと思うのです
まわりは、なにができるのか?
それは、水と太陽と土ということになるんじゃないでしょうか


よく観察して、必要なことは手が届くようにしておく
これだろうと、思います


話はもどって、原点、増地徳則氏とのこと
増地氏の素晴らしいことは、「傾聴」ということについて
本当に心を傾けてやっていた、ということだと思っています
人間は根源的に、人に伝えていきたい。なにかを表現したい
という気持ちをもっています。だから、聞くのです
全身を傾けて聞くのです


聞いて、聞いて、聞いて。
もっと伝えたくなる。あの人に伝えたくて、いろんなことを
感じて、表現したくなる


思い出すたび、自分、長澤は10代、20代と、増地徳則氏という
大切な人に出会えて、いっしょに仕事して、ほんとにいいな、
素晴らしかったなと、思うのです