自分もはまる、バイアスの話

「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか? by 今井むつみ
から引用 P.151-152

ちょっと聞きかじったことを、あたかも自分が知ってることのように話してし
まう。テレビで見た専門家の意見を、自分の意見として話してしまう。
本当はよく知らないのに取ってしまった無意識のそうした態度が、ときにコミュニ
ケーションを失敗させてしまうこともあります。また、極めて限定的な知識しかなく
ても、その話を何度もしていれば、あたかも「詳しく知ってる」かのように、記憶が
書き換わってしまうこともある、というのは、これまでご紹介した通りです。
こうなってしまえば、いったい自分がどこまで本当に理解できているのか、わかり
ませんね。

ただしそれが、決定的に悪いことだというわけではありません。人も動物ですから、
この世で生き残ることが何よりも優先されます。完璧な理解を求めて1年間学ぶよりも
完璧ではないけれどまあまあの判断ができる知識を1日で得たほうが、生き延びるた
めにはずっと有利です(それが極端に外れてない、だいたい正しいと言っていい知識なら
ですが)そういった動物としての生き方が、こうした思い込みの根幹にあるのでは
ないかと思います。

引用終わり


この引用の後半部分、人も動物、動物として生き残るための選択を
無意識にするということは、響きました
だから、あいまいな知識でもしゃべってあたかも、それを自分がよく知ってるもの
のようにふるまってしまう・・・
そしてその記憶の書き換わってるということを気づきもしない人がいる


この点をフォーカスして、なぜこの人はこんな言動をするんだという
腹が立ったみたいな記憶をたどると(この記憶もちょっとあやしいことも、自覚は
しておきたい)実際、上記のバイアスが起こったんだと思うと
動物として、生き残るための、何万年もっと?のDNAのなせる業なのか・・・
みたいな・・・


このDNAの話・・・
かなりDNAだけでは話はとぶのですが


あるとき、そのときちょっと知り合って、こちらとしてはとても楽しく
時間を過ごすことができた、パーティのなかでした
ある女性がいっぱい、そのときはじめて会う人と仲良くなってるのをみて
なんでそんなふうにできるんでしょうと、質問したのですね
その女性が答えたこと
「女は、ずっとずっと、他人のなかにはいって、家族を作ってきたという
DNAがあるのよ」とのこと


ふーんと思いました
だいたいにおいて、とくに知らない人のなかにはいると、男性のほうがシャイで
なかなか打ち解けられない。女性はそこはなんとかかんとか、もちろん
個別性はありますが、仲良くなるのが早い


人間が、いいえ生きとし生けるものが、どんな生き方をして
どんな人生を送るのか
興味はつきないです
楽しいですね