ミッシェルがくれる、ヒント

ミッシェル・オバマさん


自伝といっていい、「マイ・ストーリー」を読みました
心を打つのは、その率直さ。
物心つくころから、家族には誰がいて
どんな人で、自分がなにを感じていたか
大家族ともいえる、親戚で協力しあっていきている
そのあたたかさと、窮屈さ
夫の前のアメリカ大統領バラク・オバマと出会い
夫の生き方に共鳴しながら、自分の生き方も模索する


こうして、本当に率直に、生きてきたことを、語られると
国であり、民族の違いを超えて、同じ時間を生きた
(おそらく彼女と私は、ほぼ同世代だ)いわば、同志とも
見えてくるような、親近感を覚えるのです


自分たちのひとまわり上だったり、ふたまわり上の、親や
祖父母といった存在がいかに、貧困を克服、もしくは
戦い続け、10代はそのあとが、色濃くのこる街だったり
習慣のなかを、生きてきたか?


子供の教育には、とても熱心だった、両親のおかげで
いい教育を受け、自分として、求める仕事にもつき
家族も得た。
自分のまわりの人がいかに幸せに生きるか?
そのことを、つきつめていって、政治の世界に
飛び込む夫、それを、最初は全面的でないにせよ
やはり、支援し、その生き方を支えることに心を
くだくようになり、自分の存在でなにができるかを
主体的に考えて実行していく


この本を読んで思ったのは、アメリカという社会の
複雑さといったらいいか、多様さとも言えそうです
こうした、夢を実現できる、草の根運動から、大統領に
駆け上る人を、生むことができる、アメリカ。
一方で、極端な政策を掲げて、分裂をあおるように
みえる方法で、権力を手にしようとする人


いいえ、これはアメリカに限らない、21世紀の自分たちの
生きる世界の、鏡なのかもしれません。


2019年は、FACT FULNESS by ハンス・ロスリングとこの
ミッシェルのマイ・ストーリーが心に残る本になりました


自分はどう生きるのか?
これからは変化だ。世の中が変わる、いいえ変わり始めてる
生き方について、少しだけ経験が多い自分たちがいまの
30代以下になにを伝えて、導くか?とても強く問われてるのを
感じるのです


どう生きれば、幸せになれるのか
ひとりひとりの個性を重視し、安全で安心で、自由な表現が
約束された、世の中を作れるのか
ふたつの本は、ヒントをくれてるように思います

自分で企画した研修

「伝える」という1点にこだわった研修を
企画、実施してみました
やってみて、企画が甘かったなと思うのは
自分の予想より、参加者がうまくのってくれて
成果物をだせた、アイテムと、実際、もうちょっと
アイテムに、入り込んで意図を展開してくれるかなと
思っていたのに、そこまで至らなかった企画と
あるということです


実際、うまくいった、うまくいかなかったということを
のせてみます

アイテム

1.人と人の共通点さがし

2.ジェスチャーを交えた、マイ・ブームの説明

3.東京の観光案内のサイトから、ストーリィ

4.絵本の説明

5.(シャッフルコンテンツ)「アルプスの少女ハイジ」(朗読)の視聴

6.自分のプロジェクトであり、当社を説明するプレゼン作成と
プレゼン

7.(シャッフルコンテンツ)絵葉書からタイトルをつける


反省と考察

その1:20代の人は、思った以上にデジタルに
強く、アナログに弱い
(サイトから、情報拾うのは、うまい、絵本といった
アナログなものから「感じる」という点で、不慣れな
感じがする)

その2:ここは予想どおり、というか、つながりが
あれば、伝わる、つながりが細いとつながりにくい
(事前の、私とのパイプの具合、お互いのメンバー間の
こともそうです)

その3:一泊二日の研修でしたが、成果物を作ってもらうと
その過程を大事にしたいと、思いながら成果物作ることに
気持ちが行ってしまう。ここは、成果物作るかどうか
そのレベル感、いつも、迷うところです


伝えるということは、すべての「基礎」といっていい
大事なことです。自分のノウハウは、真剣に集める準備を
してみました
そうなのですが、一定のところ、作ったものをさらに自分で
深めていく、ときにはいったん作ったものを「捨てて」
再構築するといった、ことを、希望したいですが
そこまで、やるには、もう一段深い、企画、準備が必要の
ようです

ストレス開放

信州、それも新潟との県境に近い、山里。
古くから温泉が湧き出て、古きよき、温泉の里
その古さが、その生きてる人の、あたたかさが
人間の気持ちをほぐし、癒しを与えるのだと
感じます


村の真ん中に、こんこんと湧き出る、そのまま
卵をゆでることができるほど、熱い湯があります
いつも、白い湯気をたっぷり、たなびかせて
温泉に来たなと、思う場所


都会とは、別の時間が流れる場所
宿でいただいた、料理は、たいてい
豆は二日まえから、水にひたすとか、乾物を
前の日から、水でもどすとか、都会で忙しくして
いて、料理するのは30分?とかの時間の
流れからいえば、ぜんぜん違う、時間のかけかたを
したものでした


その滋味あふれる味
忘れていたものが、あるなと、食べればわかる
料理たち。
人間が生きるってことは、こうした、保存食にも
なるものを、手間暇かけて、おいしくし
ゆっくりとした、時間のなかで、味わう
そういうことがあってこそなんだと、思い出させて
くれる、場所


スキー、日本発祥の場所。
大会も行われる、十分な設備。また家族ももちろん
楽しめる、多様なコース。ゴンドラは2基設置され
ゴンドラで、高い標高のコースにあがれば、そこは
パウダースノーの世界。


スキーは年齢を重ねてもできる、素晴らしいスポーツだし
また、今回気が付いたのは、とてもうまい人とそうれもない
自分たち、いっしょにいれば、それはそれで、いっしょに
楽しめるスポーツだということですね


スポーツを楽しむということは、もちろん健康維持
ということがありますが、ストレスマネジメントという
点で、見逃せない、メリットがあると、実感しました
まず、自分の体との対話、心と体はくっついていますから
自分の体を動かして、できることが増えるという
そのこと自体が、自分のメンタルを強くするのを、感じます


楽天力」これは、ときどき、このブログにも書く
大久保幸夫、「仕事のための12の基礎力」にでてくる
言葉なのですが、言葉のとおり、楽天的に物事を受け止める
能力です。そして、他の基礎力より、自分としては、「普通に
自分に備わってる」なんて、受けていたのですが
ごく最近、楽天力こそ、長期で物事に取り組むには
一番重要といってもいい、力じゃないかって
気がしています


自分が納得する成果を得るのに、長期で取り組み
改善を重ねるって大事です
また、他人から信用されるということも、長期に
取り組んでこそだと思います
そのときに、継続できるための条件がいくつかありますが
やっぱり、自分の心がたくましく、いやにならずに
続けられる、そういうことなんだと、考えます


温泉で、スポーツで、楽天力を改めて、磨き
心も体も、ほぐれて、しなやかになった、今週でした

自己開示

今週末、社員が集まって研修をやります
研修をするとき、最初の20分くらい、アイスブレイクを
いれます
アイスブレイクは、よく「初対面」の緊張をほぐすという
使い方をするという話がありますが、初対面でなくても
そのとき、一定の時間いっしょにいて、学ぶなりするときに
気合をそろえるという意味、とても大事にしています


いままで、いくつか、気に入ってやってるアイスブレイクが
あるのですが、今回もやろうとしてるのが、自己開示という
ところです
自己開示、つまり、お互いのいま、自分自身のなにかを
伝えてみるということですね
簡単なやつでいうと、「実は」をいれて、自己紹介する
ということがあります。


「実は、最近、カメラにはまっています」


「実は、最近、Official ひげ男爵が好きです」


「実は、先週温泉に行ってきました」


などなど、身の回りのことを言ってみる
これの変形で、わざと、嘘のはいった、自分の紹介をして
なにが嘘があててみるとか、この半年間で買った、高い買い物を
披露してみる、こういったことも、自己開示のひとつと
いっていいと思います


今回も、自己開示のなにかを、してみようと思います
意図としては、お互いを理解する、お互い「あけっぴろげ」で
相談したり、学びのに、遠慮しない状態に近づくということが
あります


当社の新入社員研修で、「今日から仲間」
いい仲間っていうのは、お互いの耳の痛いことも言い合える
そういうことだよ、と言います
ところが、なかなか、これ、いきなりはできないですよね
それで、少し考えて、どうしたら、お互いの耳の痛いことも
言えるのか?それは仲間となった、お互いが、共通の目的を
持つということだろうと、想像するのです


共通の目的。わが社の社員だったら、「成長」ですね
社会人としての成長、技術者としての成長。
生きていくうえで、これはぜひ身に着けたいそういうことを
強く思うこと。


共通の目的。山登りを何人かでするとして、その山登りがきつければ
きついほど、その仲間は仲良くなるように思います
共通の目的の達成に、助け合ったりするということがあるからです


成長すること。まず成長したいと思うこと
このことは、いろんなことの前提に、ある、とても大事なことです
私は社員の成長を強く望んでいます
そのために、会社を経営してるといってもいいです
私からはまず、そのことを伝えたいと思います
同じ目的、同じ感動、同じ生き方の尊重。
そうした、共通のものをみつけ、伝えあうということの
大事なこと、また仲間だと感じれたときのうれしさ
そういうことを、いっしょに感じたい。そういう時間を
作りたいと思います

対人対応力

村上春樹の小説、ノルウェイの森にでてくる、天才肌の人の
話があります。たとえば、ピアノ。誰も教えてないのに
難しい曲を初見でぱーっと、弾くことができてしまう
それは、もちろん、才能ともいえるのだけど、それだけなのだと
書かれています。自分の能力を体系化できない。どうしたら
もっと、積み上げることができるのか、そういったことが
できない。


この逆をやりたいと思うのです。天才のような才能は
私にはない。だけど、積み上げていくそういうことはうまい
そういう人になりたいと思うのです


対人対応力、ということを、くりかえし思っています
一番、目に見えてでてくるのは、「お願いすること」
「あやまること」です
そして、人になにかをしてもらうのに、気持ちよくやってもらう
そのためには、なにをしたらいいのか?


セミナーでお世話になったことのある、柴田励司氏の話に
「聞いてない」ということが、とてもある人(ほとんどの人)には
もうその件はやらない、どうかすると、妨害するとまでなる
一番、人を動かすという意味でやってはならないことだと
言います
人事のプロである、柴田氏のレクチャー、研修では
人事のことを伝えるのには、順番がある、と、言います
あるときは、いっしょに、ある特定の人には、先に
という配慮をすべきだということがでてきます


「配慮」について、まさに、自分は少しずつでいいから
積み上げで、うまくできるようになりたいと思います
これも、柴田氏の言葉ですが、「アンテナをたてる」ということが
大事だといいます
なにか、自分が身に着けたい、といったことについて
意識して、「アンテナをたてる」ということをするのがいいのだ
ということです


社会人になったら、ほとんどの仕事、チームでします
顧客もチームの一員という見方をすれば、それこそすべてがそうだ
とも言えます
そうしたとき、チームのメンバーが気持ちよく仕事するのには
なにをするのか、ということは、リーダのみならず
参加するにあたってはすべてのメンバーがきにすべきことで
その中心に、対人対応力があり、対人対応力のコアなとことは
「配慮」だと、言えると思います


いい配慮は、うまく伝染していくということがありそうです
いい配慮を感じる、その感性が大事ということもありそうです


あなたは、仕事で配慮が行き届いてるといえる、対応が
できてますか?また誰かの配慮を気づける、感性を
磨いていますか?

アルプスの少女ハイジ

アルプスの少女ハイジ、を再放送でみていて
人と人のやりとりによる、感情の表現が豊かなこと
ついつい引き込まれる、ストーリィの巧みなこと
キャラクターがいいこと(原作が、優れてるところ)を
感じます


ハイジが、アルムにきて、おじいさんとの暮らしを
はじめて、おじいさんが、頑なな心で、村の人との接触
しなかった、状態から、ハイジと心通わせるということ


ピーターがまだ、少年の未熟さ、不器用さから、つい
思いやりにかけた、やりとりをしてしまう、そういうとき
おじいさんは、大人の対応で、ハイジの心に寄り添い
その幼い様子を見守る


人は、「誰かを守る」ということを通じて
自分の心身を、成長させるということがあると思います
ゆえ、「親」になるということは、そのアイデンティティ
はっきりさせ、他人との関係を、構築しやすくする効果が
あるように思います


ハイジの素直なこと、その動物や自然に関わり、愛し
自分の心の成長をしていく道筋を、無意識ながら、一生懸命
たどっています。誰もが応援したくなる、そういう存在でしょう
ハイジと関わる、キャラクターはそれぞれに、ハイジを育む
役割をするのでしょう。おじいさん、ペーターそして
テーデ、おそらくは後ででてくる、こわい家庭教師さえ
その立場で、ハイジを育てるのです


「人はやりとりで、成長する」
この言葉を、ハイジをみていて、「そうなんだ」と
素直にうなづけるのを、感じます


やりとりをしながら、友情や愛情を育て、その相手と
大切な関係を築く。そして、別れだったり、ときには
「死」ということにも直面して、人生の無常さ、悲しさ
そして、喜び、平時にあるということがどんなに大切なのか
ということが、理解できるようになる。


こうした、育みといったことが、人間の人格形成に
いかに大事なことか、気づかせてくれる、ストーリィです


もう30年以上、くりかえし、読み返してる
思い出のマーニー」。この物語も、主人公が
大切な人と出会い、その人と交流するなかで、自分の心の
よじれといったことを、直していける物語といえます


人は大切な人と、出会って、そのやりとりを大事に
感じる、そういうことが、本当に生きていくうえで
欠くことのできないことなんだと、気づきます

感性を思う

家族とは 静かなる縁 晦日そば


暮れにみた、テレビにて「俳句」を題材にしていて
そのロケの場所が鎌倉という番組がありました
そのなかで、タレントの一行と、慶応大学の俳句サークルの
「勝負」という場面がでてきて、興味深く見ました


冒頭の句は、慶応の3人が読んだ、句でしばし、感心して
なんどか、思い出し、自分の奥さんにもこんなことが
あったと、話したほどでした
勝負のやり方は(俳句では一般的なのかもしれません)
3人が上の句、中の句、下の句とそれぞれを
担当し、もちろん、即興で事前の打ち合わせはしない。
それででてきた、句として、とても気持ちも、コンセプトも
展開もいいなという感じでした


そんなことがあり、俳句にも興味がわいたこと
さらに、即興ということに、自分の気持ちが傾いて
いるのを、感じます


いきなり、つながりがちょっと突飛かもしれませんが
漫画、「美味しんぼ」のなかで、なにかを味わうときは
「ぶっつけ本番」がいいのだという説明がありました
確か、大分の郷土料理を、勝負のテーマにおいているとき
大分に行く前に、大分の料理を東京で味わえる店に
入ろうとする、主人公を、ライバルであり、父親の
海原雄山は、止めるというシーンでした。その地の空気
その地のなかで食べてこそ、本物が味わえる
東京で、似たものを食べてしまっては、感動が薄れるという
説明でした


仕事をするときに、「準備する」というのは
大事なことですね。会議の準備をする、お客様と打ち合わせを
するときの準備をする。そうなのですが、なにかを味わう
なにか、アートを思うことを、自分で感じるというときは
「ぶっつけ本番」が大事ということも、忘れないように
したいと、思うのです


拡大解釈をすれば、友達となにかするというのも、ぶっつけ本番だから
わかるなにか、伝わるなにかがあるといってもいいのでは
ないでしょうか?


アート、文化ということは、感性を研ぎ澄ませて、味わうもの
そのときに、一期一会といってもいい、そのときしか
ない、一瞬のこと、それを見逃さない、そういう態度で
いたいとも思うのです


人間の気持ち、人間が感じられることというのは
実際、繊細だし、大事なのですが、感じられる瞬間は限られる
そういうことを、十分、思っていて、そのときを
迎えたい、そういうことも思うのです