アート

見るということ

私は、奥さんの趣味を、ちょっとだけ自分も便乗したくて、美術館に行くようになりましたそこから、絵を見るということを、はじめたのです 2000年だったと思います、京都国立博物館にて、伊藤若冲の回顧展が開かれていました。いまのようにまだ若冲のことはそ…

美人画

コートールドコレクション 東京都美術館エドゥアール・マネの傑作、フォリー=ベルジェールのバーを昨年の秋にみて、ぐぐぐっと、ひきよせられる思いがしました ご存じの方は多いのですが、これ、鏡のトリックがあったりとなにかと、話題を呼ぶ作品だろうと…

パイロット

「ルノアールとパリに恋した12人の画家たち」横浜美術館で、開かれた展覧会で、モディリアーニが、画商のポール・ギョームを、パイロットと呼んで、描いた絵がありました パイロット、水先案内人、この言葉に、とても期待感というか自分のやることであり、す…

上村松園

以下 上村松園 棲霞軒雑記より 私はたいてい女性の絵ばかり描いている。 しかし、女性は美しければそれでよい、という気持ちで描いたことは一度もない。 一点の卑俗なところがなく、清澄な感じのする香高い珠玉のような絵こそ私の念願とするところのものであ…

美人画

上村松園の美人画を見ましたいいえ、見とれていました 山種美術館にて、「上村松園と美人画の世界」という展覧会が開かれています。入ってはじめの部屋「新蛍」「夕べ」という作品が目に飛び込みます すだれのすきまから、のぞく美人そういう似てる構図なが…

大人の女性の美

昨年、パリに絵を見に行ったのですがそのときのことを、親しい人に話すときに「絵」も、「街」も素晴らしかった。そしてみてきて少し時間がたって、落ち着いて思い出すと、つまりそうした絵であり街を作った、人間の素晴らしさを思うのです、と、言いました …

感性を思う

家族とは 静かなる縁 晦日そば 暮れにみた、テレビにて「俳句」を題材にしていてそのロケの場所が鎌倉という番組がありましたそのなかで、タレントの一行と、慶応大学の俳句サークルの「勝負」という場面がでてきて、興味深く見ました 冒頭の句は、慶応の3…

ハプスブルグ展

600年間にわたり、ヨーロッパのヨーロッパらしい王室、これぞ、ヨーロッパの支配層の姿、といっていいかなと思える、絵、甲冑、等々 いつもながら、絵そのものよりも、描かれた人物の人となり、その存在としてその社会にどう映ったのかそんなことを、思いな…

鏑木清方

三部作を見ました解説を読むと、浜町河岸、築地明石町、新富町それぞれ、だんだんと、年齢があがる、女性が描かれてるとのこと。 ぱっとみて、若い浜町河岸の女性が、ひきたつ。流水紋の、色合いとしては、おちついたといっていい着物ながら、帯揚げ、しごき…

東山魁夷

東山魁夷が、「風景との対話」のなかで記述してる日月四季の、絵のできあがっていく過程にとても、興味と、もう崇敬といっていい、気持ちが浮かんでくるのが、読んでいて感じました 「不思議なことに、はじめてこの壁をみた瞬間に「日月四季図」の構想がひら…

絵を楽しむということ

今年、パリに旅行に行って、素晴らしい美術館で絵をみて、楽しむことができました この気持ちを共有したくて、旅行のあと親しくしてる人に、いかにパリでのアートをみたことがよかったかといったこと、話したりしてみて、感じたことがありますあたりまえ、と…

三十六歌仙

ときどき、年数を経て、語り継がれてる親しみ続けてること、に、いいなと思うことがあります「古典性」といっていいのでしょうか古くならない。本当にいいものというのは古くならないのだと、教わりました 京都で、三十六歌仙の掛け軸になってる絵、絵に添え…

ガラスが映す

ビニールに水をいれて、ゆらゆらしてるところ炭酸の泡が、グラスのなかで動くところそんな、面白さを、面白くみていられるそういうことが、実は、やっぱり感性といっていいその人の面白さなんでしょう ガラスの作家だという人と話していて「面白い」「こうい…

フォリー=ベルジェールのバー

「ピアノの前のカミュ夫人」 エドガー・ドガこの作品をしばし、いいなーって眺めていたことを覚えていますビュールレ・コレクション展、新国立美術館でしたそのときの感覚に似てる、いいなーを思いました昨日見に行った、東京都美術館、コートールド・コレク…

アートがつなげるもの

名画をインスピレーションのもとにして、文章を書くということを、昨日のブログの内容として書いたのですが、5年ほどまえ、太田恵美子という神奈川県相模原市の教師だった人の指導を書いた「りんごは赤じゃない」という本からヒントをもらって歴史上に名前…

名画からストーリィ

「作文 寺子屋」 浜 文子という本の中に、名画にタイトルをつけてストーリィを作ってみるという項目をみつけました あ、面白いと思いました自分はこうして、ブログを書いたりして、文章を書くということを、トレーニングしたいと思っているのですがなかなか…

東山魁夷

川端康成との、交流を綴った本を読んでその、お互いを認め合い、高め続けたというイメージを追うと、その高さ、にあこがれます いっしょに信州を旅したという井上靖は、二人はずっと「美」について、語り合ってる。ずっと止まることなくといった、記述を残し…

筆触分割

先週会った、古くからのつきあいの友人に私としたら、今年パリに行く前後で知った、筆触分割という絵についての、描き方、であり、そのもとにある考えということを、話してみて、そのことを知っていて話がするするとできたことに、ちょっと驚きます 美術につ…

アートがつなげてくれるもの

中国籍の人と、個人的な話をする機会がありましたある風景を見ながら、中国の桂林は、この風景に近いという話がでました それを聞いて、実際、私は桂林、というか中国に行ったことないけれど、東山魁夷という、日本の画家が描いた、桂林の絵でそこが素晴らし…

画家が描きたいと思ったもの

なごりの夏、という言い方に、惹かれたということを思い出しますそのころ、仲良くしていた方が、いま仲間になごりの夏を楽しむ会を、といって声をかけていてね、という話題がでて、実はまねして、メールの頭に使ったりしたのですね 暦のうえでは、立秋がすぎ…

アーティストをパイロットに

アーティストが、感じたことを、なぞってやってみるということに、楽しみを覚えています 小説家、永井路子が描いた、現代小説「あかねさす」が好きでした。永井は歴史小説が有名ですがあかねさすは、現代、それもおそらくは自分とそんなに変わらない、年齢の…

手紙で伝える

友達と会ったら、手紙を書きます 友達と話したことを、手紙に書きます友を思いながら、文章を書くのは、とてもいい時間です たとえば、ある絵、だとか、景色でもいい、きれいなものそれをいっしょに見たとして、お互い感想を言いますねその、親しくしてる相…

モネへのあこがれ

フランス、パリ郊外。ジベルニーというセーヌ川ほとりの村に、画家、モネが晩年住んだという家、庭園が残っています正確には、一度荒れていたのを、再生したようです モネの晩年の、ライフワークといっていい、睡蓮を描いた場所として、その庭園が有名、かな…

同じ感覚、違う感覚

パリに旅行に行って、ルーブル美術館に行きましたこの体験を、話すときに、行ったことある人に話すのと、行ったことのない人に話すのと、ずいぶん伝わり方が違います いまは、いろんな映像、本があって、調べようと思えばルーブル美術館の収蔵品も、大きさも…

アーティスト、ゆかりの土地

作家のゆかりの地に行って、その作家への思いがつのり、好きになっていくこのことは、極めて普通ともいえるのでしょうなぜなら、作家の感覚を共有するということがあるからですね 大好きな土地、信州、安曇野を愛し、くりかえし、絵に描いた、山下大五郎は、…

アート、伝わること

ルーブル美術館、オルセー美術館、ロダン美術館それぞれ、みかけるのは、小学生だったり中学生を引率して先生がいて、作品を解説してる様子ですフランスでは、美術館、そのものがアートを子供たちもちろん、子供だけでなく、大人もなんですが見せて、広く、…

美術を身近にできたということがうれしい

自分の人生をいっしょに歩む、パートナーが、アートが好きで美術館に行くのが好きだと、聞きますそして、実際、いっしょに美術館に行ったりしはじめます かみさんは、美術館にいって、自分がいいと思った作品に会ったりすると、とてもうれしく(いまだったら…

水辺の美しさ

ドービニーを、新宿、東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館に見に行って、オワーズ河という、パリの北西を流れる川の川辺の風景を、何度も描いたという画家の絵にとても親近感を覚えます どうしてかな?ということで、水辺の美しさを描いてるなというこ…

ルーブル美術館

ラファエロの聖母子像です中野京子 「初めてのルーブル」からなぜ、ヨーロッパにはマリア像、聖母子の像がこれだけあるのか?それは、ニーズがあった、ということだと、明快に応えています 男性は、「母なるもの」、つまり母に似た恋人だったり妻をさがすも…

ドービニー展

休日に美術館に行くのは、我が家の定番の過ごしかたです先週末は、ドービニーという、ルノアール、モネより少し活躍時期が早い(といっても少しは重なってる)を見てきました。ドービニー、1817年生まれ、ルノアール1841年生まれ。24歳違うわけですね。 印…